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No. |
Title |
001 |
David Allen & Gili Smyth Live At Pepperland |
鉄針倶楽部準備室 |
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−鉄針倶楽部(その1)− |
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−鉄針倶楽部(その2)− |
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−オーディオの小物(その1)− |
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−オーディオの小物(その2)− |
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−The Best Selection 1997− |
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King Crimson Covers |
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行ってきました。 Gili Smyth は、ジリ・スマイスと発音していました。 ライブのあったペッパーランドというのは小さいライブハウスで、6:30頃行ってみると既に20人近い列ができていましたが、驚いたのは若い連中が多いこと。 まあ、同世代か、それ以上と思われるネクタイ姿もいましたが。(笑) で、開場時間が迫ってくると段々人が増えてきて、予約券のある連中を先に入れて当日券は後からというので、ちょっと不安でしたが、中に入ってみると椅子やテーブルを全部とっぱらって、床に座って見るという。(苦笑) そんなわけで、ステージというかデヴィッド・アレンまで約2mの位置から見てきました。(^_^) GONG自体の音は先に見た方々のレポートが大体25周年ライブと同じような雰囲気ということで、ちょっとタイト過ぎてGONGらしくない音なのかなと想像しています。 でも、岡山では結局ソロコンサートの様な形だったので、アシッド・フォークっぽい音をたっぷり楽しめました。 まずアレンが登場して、いろんな声を使ったボイスパフォーマンスというか、これは笑えました。 見ていて名物フィル・コリンズのタンバリンを思い出してしまった。 後に立てかけてあるギターを取りに行くかと思うと、いきなり振り向いて客席に向って叫びながらあおるという。(笑) 最初はバックにシンセの音を録音したもの(シーケーンサーか?)とトレモロアームをボトルネック代わりに使ったギターをバックに、延々とジリのスペース・ウィスパーが続きます。 ただ、エコーの調子が今ひとつ良くなくて、時々生のスペースウィスパーが聞けました。(^_^;) このエコーの不調は最後まで続いて、半分くらいは生声だったかもしれない。 そのあとは、アコースティックとエレクトリックのギターを持ち替えながら歌うんですが、予想以上に張りのある声で本当に歌がうまい人でした。(これは意外だった。) 途中からまたジリが加わって詩の朗読なんですが、これも中々力強い声で事前に概略の説明があったこともあり、内容もよく判りました。 この人はいかにもウーマンリブ(死語)の時代を生きてきた人らしく、終始「今こそ女性の地位を確立するときだ。」というようなことを言っていて、詩の中にも「厳格な父親に男らしくという育てられ方をし男の子のことについてもの。」などありました。 さて、こんな具合で器材の不調やほんの少しジリの声の不調もあったけど、のめり込んでしまうライブが終わって、今度は2人がステージ端に通訳の女性と一緒に座っての質問コーナー。(笑) 「2人はドラッグについても色々な体験があるので、そういう質問も大歓迎だと言っている。」と前置があったものの、さすがにそのテの質問はたいしたものはありませんでした。(^_^;) 全体の半分は尊師(^_^;)に対する人生相談や音楽観人生観でしたが、みんなそれほどは手を挙げないので、色々質問してきました。 まず、知人のリクエストから 1.ALLEN氏はかつてW.バロウズと仕事をしたとのことだが、それはどんな内容だったのか? 1962年頃、バロウズの舞台(演劇か?)でループ(テープループ?)による音楽をやっていた。 2.ALLEN氏は今はロンドンに定住しているのか? これは間接的に判ったんですが、今はオーストラリアに住んでいるようです。 「これで今回のスケジュールが終わるので、オーストラリアに帰る。私は今年58歳だが2歳の子供がいるので、帰ったら真っ先に抱きしめたい。」と年齢も判明。 それに続いてジリも「私もツアーに出てしばらく子供に会ってないので、同じく早く帰って抱きしめてやりたい。」と言ってました。 3.ゴングジラをどう思うか? これも誰かが「最近新譜を買ったんだけど。」(勘違いしてる)と質問したのに対して、「それは、アラン・ホールズワースがやっているバンドで、我々とは関係のないものだが、とてもいいバンドだ。」ということでした。 さて、僕の質問は 1.インターネットのホームページにジリさんのメールアドレスがあったんですが、あれは本当に届くようになっていますか? これはアレンが「我々に対するメールはG.A.S.という会社(何とかソーセージの略でもある、と言ってみんなを笑わせてました。)を通して、読むことがきるようになっているので、後でアドレスを書いたカードをもらってくれ。」と言いつつ、自分の財布(?)から1枚取り出し、ステージから乗り出すようにして、手渡ししてくれました! 2.ビル・ブラッフォードがゴングにいたという話が日本に伝わっているのですが、本当でしょうか? そう、彼とはすっとプレイしていた。 ただ、彼は大きいホールでも小さいステージでも常に同じスタイルでプレイするので、そういった使い分けのできるピップの方がよかったのだ。 でも、ピップは時々押さえが効かなくなるので、コントロールが必要だ。(笑) そうそう、彼とは1度ツアーもやった。 3.インドネシアにGONG2000というバンドがいるんですが? これはジリも笑ってましたが、アレンは「そんなバンドのことは知らないなぁ。」と言った後を受けて「別に、そのバンドがGONGの名前を使っていても、いっこうに構わないし、日本に来て私の声がサンプリングされて使われているのを何回か聴いたけど、それもまた構わないんじゃないだろうか。」と言ってましたが、そういう自由な考え方の持ち主なんでしょうか、カメラ持込みOKで、前の人はビデオ廻してました。 判ってればテレコとかデジカメもって行ったんですが。(苦笑) 他の質問では日本の印象を尋ねられて、 アレン「凄く綺麗な街だけど、時々50年代のオーストラリアのように人があくせくしているのを見かける。」 ジリ「女性が閣僚、会社の重役、社長など重要な地位についていない、もっとそういう方面が進んで行くべきだと思った。」 ソフトマシーンのメンバーと今でも交流があるのか? ロバート・ワイアット YES ケヴィン・エアーズ YES ヒュー・ホッパー YES で、「あと一人は……………」と笑ってましたが、小さい声でなんか言ったのを通訳に「みんなに言え」と即したら「彼はジリと寝たからだめだ。」と。(大笑い) このバンドでは、みんなが王様だったので、そう長続きするハズもなかったそうです。 そういえば、こんなことも言ってましたっけ。 「今日のライブでは現実的な内容をみんなに語りかけ、GONGとは逆のもののようだけど。」との質問には「GONGの場合は6人のメンバーの1人として、やるべきことが決まっているし、ソロでは自分の考えをよりストレートに表現できる。」と。 また、一時期GONGを辞めたことについては「あの頃、レコード会社がバンドの音にあれこれ口を出すようになって、それが嫌で一時バンドを>離れた。」 質問してみたかった各種ゴングについては「ピエール・モエルランのゴングとかマザー・ゴングとかニューヨーク・ゴングなど色々なゴング>があるけど、それは総て我々のファミリーのようなもので、全部がゴングとして繋がっている。」ということでした。 まあ、こういった感じでGONGのライブとは全く違うデュエット・ライブでしたが、ワンドリンク付5000円の価値は十分以上にあったと思います。 バンドとセットで見れればいうことなしですが。 |