Now Hear This!
Title | Artist | Label&Number | Year |
The Best Of THE FLYING PICKETS | THE FLYING PICKETS | 10 Records CD VIP 115 | 1991 |
Steve Marriott's SCRUBBERS | SCRUBBERS | MSI Music Scene, Inc. MSIF-7443 | 1996 |
SUPER RANGERS | New Southern Records NSR-CD-9612 | 1996 | |
RON SEXSMITH | Ron Sexsmith | Interscope Records INTD-92485 | 1995 |
Venus Isle | Eric Johnson | Capital Records 0777 7 9833122 | 1996 |
Acoustic Planet | Craig Chaquico | Higher Octave Music HOMCD 7050 | 1993 |
A MUSICAL SALUTE TO Disney | V.A. | Walt Disney Records, 74321-31607-2 | 1995 |
JAMAN EDAN | Koko Thole | CAK Production | 1995 |
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The Best Of THE FLYING PICKETS(10 Records CD
VIP 115)Go To Index
イギリスの a cappella グループ、THE FLYING PICKETS
のベストです。これと同じ内容のものは国内盤がリリースされていましたが、既に廃盤のようです。最近ヤズーのカバー
Only You
がドラマの主題歌として使われているらしく、そのせいかこのアルバムが輸入盤屋にたくさん並んでいました。当時日本ではアルバム/シングル共にリリースされなくて、おそらく現在入手可能な唯一のアルバムでしょう。さすが主題歌、国内盤ではシングル盤があります。(フライング・ピケッツ/オンリー・ユー Only
You / DISCO DOWN(バージン VJDP-10255 96/10/09発売))ア・カペラとはいってもこの連中の場合どちらかというと
glee club
のような雰囲気を持っていて、中々大らかに歌い上げます。しかも、取り上げる曲が
Rolling Stones や Rascals や Eurythmics や David Bowie
であったりと、アメリカのグループとはちょっと傾向が違います。このCDの解説を読んで判ったのですが、元々演劇畑の人達らしい。ステージでは色々仕掛けがあるらしく、ライブでは会場から笑いがおこっています。ジャケット写真をクリックすると、オリジナルアルバムとシングルの画像とデータがご覧になれます。
Steve Marriott's SCRUBBERS(MSI Music Scene, Inc.
MSIF-7443)Go To Index
1991年に自宅の火事で他界した Steve Marriott が1974年に録音した音源です。基本的なメンバーは彼の他に Tim
Hinkey, Greg Ridley ですが、セッションに加わったメンバーとして Boz
Burell, Clem Clempson, Mel Collins, Ian Wallece, Vaneta Fields, Clydie King, Vicki Brown,
Joe Brown. B.J.Cole
達の名前が挙がっています。ありったけの音源を集めたもののようで、R&B,
R&R, BLUESなど、Humble Pie時代に得意としたジャンルの他、Rugtime風なものも含まれ、次のソロ或いはバンド活動のために色々と模索していた様子がうかがえます。全体的な統一感はないものの、それぞれの曲の完成度はかなり高く、途中で途切れるような曲もありません。やはり勢いのあった時期だけあって声もパイの頃と全く同じ、演奏もゴリゴリとした音で押しています。中でも
funky
な曲が新鮮。少なくとも、彼のソロアルバムやその後再結成された
Humble Pie、Small Faces よりずっといい。
(New
Southern Records NSR-CD-9612)Go To Index
久々のアジア掘り出し物です。Malaysia華人の12歳〜14歳の少女達のグループで日本でいえばSpeedのような感じでしょうか。でも、内容は随分違っていて、むしろ年齢相応な歌い方、声質のこちらの方が好感を持てました。3部構成の組曲(??)が6曲という内容で、1曲目はなんとShocking
Blueの Venus
を含むディスコアレンジ、2曲目は中国歌謡曲風、3曲目はボーカルにそれらしい深めのエコーがかかった60年代ポップス風という具合です。(ブライアン・ハイランドの「ビキニ姿のお嬢さん」が入っています。)こう書くとなんかゲテモノ風なイメージですが、なんていうか、わかる人にはわかる、いいアルバムに仕上がっています。ジャケットをクリックすると大きい画像がご覧になれます。
RON SEXSMITH(Interscope Records INTD-92485)Go To Index
1曲だけですがプロデューサーとして、Daniel Lanois
の名前があったので買ってみました。Lanoisの名前でなんとなく想像していたとおりの音で、60年代のポップス的な雰囲気のメロディーに70年代
Singer Song Writer
の暗さとシンプルさが程よくバランスした音ですが、ギターの音色とかアレンジが新鮮味を与えていて決して古い音ではありません。他の曲は
Mitchell Froom
がプロデュースしていてキーボードも担当しています。これがデビューアルバムなのかどうか判りませんが、久しぶりに落ち着いた、いい雰囲気のボーカリストに出会いました。
Venus Isle(Capitol Records 0777 7 9833122)Go To Index
このギタリストの特徴は、アクのない奇麗なギターの音と、やはりアクのないボーカルの組み合わせでしょう。ライブでは中々ハードなギターを弾くようですが、スタジオ盤では押さえた感じでそれほど長いギターソロもありませんでした。その割にはとても印象に残るギターです。今回の新譜では曲調が
New Age
っぽくなった分、ロックファンにはやや物足りないかもしれません。が、この曲調は彼のギタースタイルには今までになく合っている気がします。奏法に関しても、前作では音質的に単調な印象でしたが、ピッキングのニュアンスで微妙に音質を変えるという細かいワザを使っていますし、インストも多くギターソロも長くなっています。トータルでは前作を凌ぐ出来になりました。
Acoustic Planet(Higher Octave
Music HOMCD 7050)Go To Index
ついでにお気に入りの New Age
のアーティストを紹介します。この人は元 Jefferson Starship
のギタリストで、名前は cha-key-so と発音します。これは1stアルバムですが、3枚のアルバムをリリースしています。音楽のスタイルは一貫していて、打込みによるドラムとベース、キーボード(曲によってはそれぞれプレーヤーが参加している。)をバックに、アコースティックギターがダビングされているというものです。しかし、この内容から想像できるであろうよりは曲やアレンジがバラエティーに富んでいて、退屈するとか単調になるということは殆どありません。かといって、スピーカーと向かい合って聴くものではないかもしれません。車載には最適です。
A MUSICAL SALUTE TO Disney(Walt Disney
Records, 74321-31607-2)Go To Index
なぜかクリスマスが近づくとディズニーという雰囲気になります。そんなわけでこのアルバムですが、全16曲の内4曲はMalaysiaの人気シンガー達によるものです。中でも
Ning Baizura は、ちょっと新鮮味のなくなったシーラ・マジッドに代わって、現地では人気、実力とも1番の歌手です。彼女が歌う
Colors Of The Wind(Pocahontas)は、「いかにもアジア」という感じの笛の音が効いていて単なるカバーではなく、独特の雰囲気を醸し出しています。他のシンガー達も、欧米の歌手のような粘りや張りといった部分ではかなわないものの、柔らかく柔軟な感触はとても好感が持てます。
他の曲は A Whole New World(Aladdin) featuring Ziana Zain & Jatt、Beauty And
The Beast featuring Ziana Zain & Jatt、Can You Feel The Love Tonight(The Lion King)
featuring Jatt となっています。
これら4曲以外はオリジナルバージョンあり、BOYS II MEN
お得意のアカペラあり、ハマーのカバー U Can't Botch This ありとさすがに音源には事欠きません。飽きのこない1枚です。
JAMAN EDAN(CAK Production)Go To Index
ポップ・ジャワの男性シンガー、ココ・トーレのアルバムです。ジャワという地域から連想するとおりの明るくコミカルな感じの曲で始まります。毎年夏になると各地でレゲエのイベントが行われていますが、この雰囲気はそういった種類のレゲエが好きな人にも十分楽しめるのではないかと思います。このリズム感覚とノリは初めて体験するものなのに、ずっと前から知っていたように自然に耳と体に入ってきます。