Now Hear This!
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Title | Artist | Label&Number | Year |
塵心 | 李尤 | 上海音像公司出版 ISRC CN-EO2-96-322-00/AJ6 | 1996 |
King Crimson Covers | V.A. | ||
PAPERMOON | Papermoon | BMG Ariola Austria 74321441392 | 1996 |
The Look Of Love | Claudine Longet | Plydor POCM-1940 | 1994 |
Epitaph(Disc1) | King Crimson | Pony Canyon PCCY-01087-1 | 1997 |
Godon Cipir | ITIH.S | Dian Records 9528-101 | 1995 |
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塵心(上海音像公司出版 ISRC CN-EO2-96-322-00/AJ6)Go To Index | |
中国の女性ボーカルもの。1曲目は中国の高い笛の音とシタールにタブラ風の音やストリングスが絡むエキゾチックな曲。2曲目は澄んだ声のボーカルがシンプルなバック(馬頭琴かそれに似たチェロ風の楽器の音がいい。)と調和し、アイルランド辺りのトラッドともどこか通じるようなゆったりとしたメロディー。全体的にも透明感のある、いいアルバムです。こういうアーティストを聴いていると催健は当然ながらアイジンも既に一世代前と感じさせられます。 |
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アイドルがカバーする King Crimson をまとめて紹介してみます。
A.four leaves
/フォーリーブス(Four Leaves)(CBS SONY SOLL 61)
B.JUNP ON STAGE /
あいざき進也(Shinya Aizaki)(REPREASE L-10007R)
C.BIG GAME '79 HIDEKI
/ 西条秀樹(Hideki Saijo)(RCA RVL-2077-8)
D.THE PEANUTS ON
STAGE / ザ・ピーナッツ(The Peanuts)(KING 4K 38)
フォーリーブス、オリジナル歌詞ですが、生気のない歌。あいざき進也は宮殿ですが、いまひとつ個性に欠けます。その点、さすがに西条秀樹は雷・雨のSEに加え、お馴染みの熱唱でしっかり自分のものにしてます。ザ・ピーナッツもユニゾンとハーモニーがいかにもって感じです。いずれにしても、当時彼らをプロデュースした人達はクリムゾンが好きで、何とか自分の手でクリムゾンの曲をやってみたいという雰囲気が伝わります。これら以外のアイドルが歌うクリムゾンのレコード,CD等の音源をご存知の方がいらっしゃいましたら、収録アルバム等こちらまでお知らせください。
PAPERMOON(BMG Ariola Austria
74321441392)Go To Index
オーストリアの男女のデュオ(といっても、殆ど女性のソロ)で2ndアルバムだそうです。全体的にマイナーコードのちょっと陰りのある湿ったメロディーで、例えばS&G風だったり、ジャニス・イアン風だったり、60年代フォークソング風だったりします。それも、どこかで聞いたことのあるような、よくいえば親しみのあるメロディーをささやき系のボーカルが歌う、そんな感じです。それぞれの曲があまりにもよくまとまりすぎていて、それ自体は新鮮味はないのですが、打ち込みのリズムやちょっとハードなギターやストリングスなどを加えたバランスが中々いいので、ボーカルもそれほどうまいとはいえないのに、愛着を感じてしまう。
The Look Of Love(Plydor POCM-1940)Go To Index
ささやき系のボーカルといったら、私はこの人が一番です。ダブルトラッキングで録音されたちょっと舌足らずな歌い方は色っぽく、くすぐったい感じですが、ここまでやる人はそうそうはいないでしょう。元々がフランスの人なので、その辺のニュアンスがわかる人にはフランス語訛りの英語がいいんだそうです。1967年のアルバムですから全体にアレンジは古いし、やってる曲自体も古いんですが、このけだるい雰囲気は今も新鮮。The
End Of The World がお勧め。その他、ビートルズの When I'm Sixty-Four, Good
Day Sunshine
など。ピーター・セラーズ主演の映画「パーティー」に出演しています。
Epitaph(Disc1)(Pony Canyon
PCCY-01087-1)Go To Index
発売が延期されていた69年のライブ音源を集めた2枚組アルバムが発売されました。元々ブートレグに収録されていて馴染みのある曲も多く、それらの音源も含まれているために
Great Deceiver
程のインパクトはありませんが、これで堂々と初期の音源について書くことができるようなったというものでしょう。ところで彼らの場合、ホルスト以外で他のミュージシャンの曲をカバーしたものは殆どないと思うのですが、このアルバムに収録され、初期のライブではよく演奏されていた
Get Thy Bearings は Donovan の曲です。アルバム The Hurdy Gurdy Man
に収録されていますが、もちろん、クリムゾンのような長いインプロビゼイションはなく、演奏時間も2'51"(クリムゾンの方は5'59")で、こんな感じで始まります。(0-15sec.)一方クリムゾンの方はこんな感じで始まり(0-15sec.)、ほぼオリジナルに忠実といえます。この曲で印象的な、サックスによるリフの部分はどうでしょう?ドノバンの方はあくまでジャジーにシンプルに演奏(28-34sec.)されています。一方クリムゾンの方はこの部分だけ聴いてもそれとわかるくらい特徴的なサウンド(33-41sec.)になっています。この後クリムゾンの方は曲の中間部分でサックスソロ(1'40"-1'50")が展開されるのに対してドノバンの方は曲の終わりの方に短いものの中々味のあるソロ(2'06-2'14")が演奏されます。この曲はアルバムの中でも他の曲とはちょっと違った雰囲気で、その辺に注目したのが、さすがクリムゾンということか。ちなみに、タイトル曲はスティーブ・ヒレッジがカバーしています。
比較に使用したCD:Four Donvan Oiginals(Disck3 of 4 CD Set EMI 8308692)
このセットはメジャーデビューしてからの4枚のアルバム(Sunshine
Superman,Mellow Yellow,The Hurdy Gurdy Man,Barabajagal)を、それぞれオリジナルと同じデザインのCDサイズジャケットに収めたものです。
Godong Cipir(Dian Records
9528-101)Go To Index
Indonesia のTarlingという音楽。どことなく沖縄の音楽に通じる雰囲気もあり、フリーリズム、フリーテンポな感じです。このテープに収録されている曲は、大体こんな雰囲気の曲が多いのですが、なぜか聴いていて飽きません。私にとっては一種の環境音楽的にも聴けるというか、ヒーリングミュージックのような不思議な音楽で
ITIH.Sのちょっとひしゃげた感じの声も味わいがあります。これはまだ未体験なんですが、インドネシアの大衆音楽ダンドゥットと結合させた、タルリンダンドゥットなるものもあります。まったく相反するようなタイプの音楽をどう結合させているのか興味あるところです。